腱鞘炎はどのような状態ですか

例えば指の場合、腱は腱鞘という鞘の中に入っています。鞘はトンネルの様になっていて、指を曲げ伸ばしするたびにそのトンネルの中を腱が滑ります。このときに腱と腱鞘がこすり合います。頻繁に指を曲げたり伸ばしたりするとこすられ過ぎて傷がつき、腫れて炎症を起こすのが腱鞘炎です。

腱鞘炎となるとトンネルの壁が腫れるのでトンネルは狭くなります。すると腱が動きにくくなって、トンネルの壁を強くこすることになります。腫れている所に強く腱をこすりつけるために、痛みが起きます。女性の場合、出産後や更年期や閉経後に腱鞘炎が起きやすくなります。

これは女性ホルモンが関連しています。女性ホルモンにはプロゲステロンとエストロゲンがあります。妊娠や出産をサポートしているのがプロゲステロンですが、出産を終えると出産時に動いた骨盤を元に戻そうとするため、腱鞘を収縮させます。赤ちゃんを抱いていて指に痛みを感じたり、手首に痛みを感じることがあります。

また、閉経の前後5年間を更年期と言いますが、徐々にエストロゲンの分泌量が低下して行く時期です。エストロゲンには、腱や腱鞘に弾力を与えたり、柔軟性を与えたりする働きがあるので、更年期や閉経後は腱や腱鞘の弾力性や柔軟性が乏しくなります。これも、腱鞘炎を引き起こす原因となっているようです。また、若い世代では1日中スマホを操作していて、指を使い過ぎたため、指の腱鞘炎になる人が増えています。

かっては、ピアニストやパソコンで一日中キーボードを打っている人に多く、働き者の証でした。しかし、今はゲームのし過ぎでなる人が増えていて、ぐうたら物の証と密かに思われているようです。

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